ニュース

Mar 12, 2024

意見: パキスタンの政治危機が緊急の気候変動問題から目をそらしている

The Third Pole の記事は、クリエイティブ コモンズ ライセンスに基づいて、オンラインまたは印刷物で再公開することをお勧めします。まず、再公開ガイドラインをお読みください。 パキスタンは深刻な状況にある

The Third Pole の記事は、クリエイティブ コモンズ ライセンスに基づいて、オンラインまたは印刷物で再公開することをお勧めします。まず、再公開ガイドラインをお読みください。

パキスタンは依然として気候変動による災害に対して深刻な脆弱性を抱えているが、政治的混乱により指導者の注意が逸れている（画像：Muhammed Furqan / Alamy）

ナチス・クレーシ

2023年7月31日2023年7月31日

パキスタンで続く政治的混乱により、政府と国民は気候適応という重大な課題から目をそらされている。 無視されている重要な課題の1つは、パキスタンで約800万人が避難した昨年8月の洪水の余波だ。 国内避難民監視センターは、今回の洪水をここ10年間で世界最大の避難民災害とみなした。

しかし、パキスタン元首相イムラン・カーンが不信任案で否決された2022年4月以来、この国では暴力的な対決と強圧的な国家行動が続いている。 注目の変化は、洪水の影響を受けた人々の状況に関する公式の定期的な更新が2022年11月に停止され、その結果、復興への取り組みに関する透明性が欠如したことに最も顕著に表れている。

パキスタンは洪水対応計画の一環として、これらの洪水からの復旧を支援するために8億1,600万米ドルが必要であると宣言した。 しかし、2023 年 7 月の時点で、この計画の 67.7% しか資金が提供されていません。 必要な資金がなければ、政府は特定されたすべてのセクターのニーズに対応するのに苦労しています。 このことは、洪水の被害を受けた地域の人々の間で食料不安が「驚くべき急増」するなど、深刻な結果をもたらした。 食糧農業機関と世界食糧計画は共同の2023年展望報告書の中で、パキスタンを食糧不安に対する「非常に高い懸念」に指定し、同国が「深刻かつ深刻な食糧不安に直面している人が多数」いると指摘した。 洪水の影響を受けた地域の停滞水の近くに住んでいる何百万人もの子供たちが、水が原因の病気で死亡する危険にさらされています。 多くの人が急性栄養失調に苦しんでいます。

猛暑やその他の気候に起因する脅威が目前に迫っています。 しかし、軍事権威主義は警鐘を鳴らして直ちに行動を起こす代わりに、あらゆる形態の反対意見、平和的抗議活動、言論の自由を弾圧している。 パキスタンの権力闘争は、優先順位の見当違いの中で統治を混乱させている。

カーン前政権は気候変動対策を重要なメッセージの一つとし、大規模な植樹プログラムなどの取り組みをカーン氏の故郷カイバル・パクタンクワ州で先駆けて全国に拡大した。 現在の政府はインフラ開発により重点を置いていますが、現在の状況ではどちらの問題にも大きな動きが見られません。

新政府の２０２３～２０２４年度財政予算では、軍事支出の１６％増が盛り込まれている。 一方、気候変動部門の予算は昨年比58％減と半分以上削減された。 昨年、国の国家災害管理局（NDMA）に対して特別な洪水対応資金が導入された。 この会計ラウンド中に、それは削除されました。

さらに、2022年の洪水以来、NDMAがいくつかの重大な制限を特定しているにもかかわらず、NDMAの年間資金は予算的に増加していない。 このような制限には、包括的な洪水遠隔測定システム、気象観測所、災害管理要員、リスクと危険の評価、大型土木作業員の欠如が含まれます。 これらはいずれも自然災害の初期の兆候を監視し、迅速な対応を実施するために極めて重要であるため、パキスタンの脆弱性は依然として存在する。

予算削減は、前政権が主導してきた一部の自然ベースの気候変動対策の中止と並行して行われる。 例えば、100億本の津波による植林計画は、新会計年度に繰り越されることなく、今年6月30日に終了した。 他の地域では、パキスタン北部の氷河湖決壊洪水プロジェクト（国連開発計画と提携して実施される洪水リスク軽減プログラム）の規模拡大が今年末に期限切れとなる予定で、更新の兆候はない。